2012年5月6日日曜日

国家とは何か・自営と自給の観点から(5)


このように考えると、国家には自給と自衛という概念は必須のように思えはしないだろうか。現在の私たちは、金銭によってそれを調達しようとするが、しかしその金銭の価値が無くなれば、私たちは他者からそれを求める事が出来ない。そしてもしそうなれば、それらの必要とするものを私たち自身の手でそろえなければならない。それが出来ないのなら、より大きな集団に保護を求め、吸収され、その国家の一員となるか、もしくはそれが行えるレベルまで分解され、共存するのに不必要と考えられるものは捨てられる事になるのである。もし、私たちが現在の国家を維持し続けて行きたいのなら、「自給」と「自衛」は肝要であり、またその構成者である国民が、「分業」によってそれぞれの役割を果たさねばならないのである。


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